Project EYE コンセプト

1998/12/22


本物のRPGを!それが我々の夢である。


 RPGの制作はプログラマにとって一つの大きな目標である。プログラム、

シナリオ、グラフィック、音楽、その他様々なジャンルの表現の組み合わせ

であるRPGはまさにゲームプログラミングの一つの極である。


 コンピュータの機能が貧弱な頃から、RPGは様々な形態で作られてきた。

『ウィザードリィ』、『ウルティマ』等の草創期を経て、1986年の『ドラゴン

クエスト』は前年のスーパーマリオとあわせてファミコンの二大ソフトとして

長らく君臨した。そして今、際限なく進化し続けるハードに支えられ、RPGは

新たにグラフィックというかつてない武器を手にした。これほどのグラフィック

を備えたRPGがこれほど氾濫しようとは、かつては想像もつかなかったこと

である。


 RPGの武器は、長い拘束時間と、受け手が参加する点であった。かつて

の名作が当たったのも、この利点をうまく利用することができたためである。

そしてさらにグラフィックを獲得したRPGは、いまや本や映画等他のメディア

を遙かにしのぐ説得力を手に入れた。ろくなシナリオすらもたないRPG

でも、この圧倒的な説得力によって、受け手に感動をもたらすことに成功

している。そこで我々は感じるのである。


「今こそ、RPGは表現のメディアとして生まれ変わるべきである」と。


娯楽志向のやり方を改め、RPGを表現に昇華させたとき、

RPGにさらに新しい可能性が拓けてくるのではないか、と。



   ☆ ☆ ☆



 Project EYEはRPGを制作するプロジェクトである。そのコンセプトは、上に

書いたように、表現のメディアとしてのRPGの可能性を追求することにある。

そのために、我々は、シナリオをはじめ、世界の構築、プレイヤーの役割

などゲームシステムの隅々に至るまで、妥協のない議論を重ね、いろいろ

なアイデアを積極的に取り入れており、これからもそうしていく所存である。

このプロジェクトが、表現のメディアとしてのRPGの地位の確立に貢献でき

れば、我々としては、これほどうれしいことはない。

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